胡坐(あぐら)と腰痛の関係〈スポルト鍼灸整骨院 中野店〉

2021年05月14日

こんにちは!

今回は、胡坐(あぐら)と腰痛の関係性について話させて頂きます。

結論から言うと、よく胡坐をかく人は腰痛になりやすい傾向にあります。

その理由は大きく分けて二つあります。

 

 

座っている事がすでに腰に負担をかけている!?

背骨は頚椎(けいつい)、胸椎(きょうつい)、腰椎(ようつい)、仙椎(せんつい)がS字カーブを描くような形で連結され、体に負担のかかりづらい構造になっています。

立っている、または状寝ている状態では比較的このS字カーブは保たれますが、座った状態ではカーブが崩れるため、腰に大きな負担がかかります。

 

負担のかかり方

腰への負担を立っている状態で1とした場合、立ったまま前屈(おじぎ)した場合の負荷が約1.5、普通に座った状態の負荷が約1.4、座って前傾した場合の負荷が約2と、普通に立っている場合と比べて約2倍もの負荷が掛かります。

座って前傾した姿勢は胡坐をかいた姿勢に似ています。

胡坐で前傾姿勢になればもっと腰に負担が掛かり、最悪の状態になってしまいます。

これを長時間続ければ、腰痛になりやすいのも何となくわかりますよね?

胡坐をかくなとは言いませんが、長時間同じ姿勢になる事を避け、1時間くらいに一度立ったり、体を動かしたりして腰の負担を減らすよう心掛けて下さい。

 

あぐらをしていると骨盤が歪んでいく?

胡坐の姿勢は一見左右対称に見えますが、実はそうではありません。

胡坐を繰り返していると、体がその状態を記憶して骨盤が歪んでいきます。

体が状態を記憶すると、いつも同じ姿勢で胡坐をかくようになり、逆に足を組もうとすると違和感や不快感が出ます。

違和感を感じない方は、今はまだ歪みが少ないのかも知れませんが、これも時間の問題です。

 

最後に

胡坐に関わらず、座っている姿勢が長いと腰に大きな負担を掛け、腰痛を引き起こしやすいのは事実です。

普段から同じ姿勢をずっと続けないことや、腰に負担の掛かりづらい姿勢を意識することが大切です。

一度ご自分の姿勢や座り方を見直してみては如何でしょうか。