中野の少年サッカー選手へ。踵が痛いシーバー病の改善と早期復帰
2026年07月9日
【執筆者/スポルト鍼灸整骨院 中野店院長 大石泰範(柔道整復師:厚生労働大臣認可国家資格)】
【専門家による医学的見直し日/2026年7月29日】
湿布やマッサージでは治らない少年サッカーのかかと痛。シーバー病の痛みの連鎖を断ち切るQ&A
Q1. 「しばらく安静に」と言われ休みましたが、練習を再開したらまた踵が痛み出しました。なぜですか?
A1. 安静は炎症を一時的に鎮めるだけで、痛みの根本原因である「身体の不調和」を解決しないからです。
休んでいる間に踵への負担を強いていた「骨格の歪み」や「ふくらはぎの硬さ」は放置されたままです。以前と同じ身体の使い方でサッカーを再開すれば、踵は再び過剰な衝撃にさらされ、組織の修復が追いつかず痛みを繰り返してしまいます。
Q2. レントゲンで「骨に異常はない」と言われたのに、走るとかかとを痛がります。本当にシーバー病なのでしょうか?
A2. はい、シーバー病は骨そのものの骨折ではなく、まだ柔らかい成長軟骨が引っ張られたりぶつかったりして起きる炎症だからです。
アキレス腱や足裏の腱が、デリケートな踵の軟骨組織を猛烈な力で引っ張ることで痛みが起きます。レントゲンに写りにくい、骨が固まる前の成長期特有の不調であり、「骨に異常がない」=「痛くない・大丈夫」ではありません。
Q3. ふくらはぎが硬いと言われ、毎日マッサージやストレッチをしていますが、なかなか痛みが引きません。
A3. ふくらはぎの硬さは「結果」であり、硬くさせている「骨格の歪み」やサボっている他の関節があるからです。
シーバー病の真の犯人は、踵から遠い「股関節の機能低下」や「足首の可動域制限」にあることが多いです。股関節が衝撃吸収をサボったり、足首が脛側に曲がりにくかったりすることで、ふくらはぎの筋肉が過剰に働かざるを得ず、踵を強く牽引し続けています。
Q4. 当院が行う統合的なアプローチ(骨格・筋膜・鍼灸)には、どのような特徴があるのですか?
A4. 「骨格のバランス調整」「筋膜へのアプローチ」「鍼灸や手技によるケア」を組み合わせ、全身の「運動連鎖」を整えていく点です。
バイオメカニクス(生体力学)の視点に基づき、身体の土台となる骨格バランスを整え、スムーズな動きをサポートします。さらに、固まった筋膜や筋肉へアプローチして本来の柔軟性を引き出し、長引く違和感によって過剰に緊張したお身体を解放。局所的なケアだけでは届きにくい背景へ着目し、健やかな身体作りを多角的にサポートします。
Q5. レギュラー争いや大事な試合があり、一刻も早くピッチに戻りたいです。こちらの院では、どのような未来を目指せますか?
A5. ただ痛みが消えるだけでなく、以前よりも力強く、しなやかに中野のピッチを駆け巡れる身体作りを目指します。
痛みへの恐怖を払拭し、思い切りシュートやダッシュができる爽快感、レギュラーを奪還し、大事な試合で活躍するお子様の姿。仲間と共に笑顔でプレーする日々を取り戻せるよう、国家資格者が確かな医学的エビデンスに基づき全力でサポートします。

「中野JFCサッカークラブ」「鷺宮サッカークラブ」「F.C.東京 中野サッカースクール」などに所属し、中野のピッチで日々汗を流すサッカー少年たち。そして、彼らを支える保護者の皆様。
ダッシュで相手を抜き去る瞬間、ボールを踏み込んでシュートを放つ瞬間。踵(かかと)に走る鋭い痛みに、顔をしかめてはいませんか?「休めば治る」と言われ、練習を休んでみるものの、復帰すればまた痛みがぶり返す。大事な試合に出られない焦り。その痛みと不安、当院は痛いほどよく理解しています。
「成長痛だから仕方がない」「安静にするしかない」と言われ、湿布やインソールで誤魔化し続けてきた方へ。
長年ユースサッカー選手の施術に携わってきた国家資格保持者(柔道整復師・鍼灸師)として、お伝えします。シーバー病の痛みは、ただ休むだけでは根本的な解決には至りません。最短期間で、かつ再発の恐怖に怯えることなくピッチに戻るためには、痛みという「結果」ではなく、その痛みを引き起こしている「身体の不調和」にアプローチする必要があります。
なぜ、病院で「異常なし」と言われ、安静にしていても踵の痛みが繰り返されるのですか?
それは、痛みのある踵は被害者に過ぎず、その踵に過剰な負担を強いている「下半身の骨格の歪み」と「筋肉の柔軟性低下」という加害者が放置されているからです。
「レントゲンでは骨に異常はありません。成長期特有のシーバー病(踵骨骨端症)ですので、しばらくサッカーを休んで安静にしてください」。このように言われた経験はありませんか?
しかし、安静期間を経て痛みが引いたとしても、以前と同じ身体の使い方でサッカーを再開すれば、踵は再び過剰な衝撃にさらされます。なぜなら、シーバー病を発生させる根本的な要因である、下半身の骨格のアライメント異常や、アキレス腱・ふくらはぎの筋肉の柔軟性低下が、何ら改善されていないからです。
安静は一時的な避難であって、根本改善のためのロードマップではありません。
国家資格者が医学的知見に基づき解説する、シーバー病(踵骨骨端症)真のメカニズム
では、なぜサッカーの動作で、踵の骨に炎症が起きるのでしょうか。解剖学、生理学、運動学の視点から、その仕組みを深く掘り下げていきます。
シーバー病、医学的には「踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)」と呼ばれるこの不調は、主に10歳前後の成長期のお子様に多く見られます。この時期の子供の骨は、大人と違って、骨の端の部分がまだ柔らかい「軟骨(骨端軟骨)」でできています。この軟骨部分が徐々に硬い骨に変わっていくことで、身長が伸びていくのです。踵の骨も同様で、アキレス腱や足底腱膜が付着する部分が、成長過程で非常にデリケートな状態になっています。
サッカー特有の動作がもたらす「過度な牽引力」
サッカーは、踵にとって非常に過酷なスポーツです。ダッシュ、ストップ、ターン、ボールを踏み込む動作。これらの動作を行う際、アキレス腱と足底腱膜には、想像を絶する強大な力が掛かります。
アキレス腱は、ふくらはぎの強力な筋肉(下腿三頭筋)と踵の骨をつないでいます。サッカーでのダッシュやジャンプの際、この筋肉が爆発的に収縮し、アキレス腱を介して、まだ柔らかい踵の骨端軟骨を猛烈な力で引っ張ります。
一方、足底腱膜は、踵の骨から足の指の付け根まで広がり、土踏まず(アーチ)を形成しています。ボールを踏み込む際、足の裏には体重の数倍の衝撃がかかります。この衝撃を吸収するために、土踏まずが潰れるように動き、足底腱膜が引き伸ばされます。この時、足底腱膜の付着部である踵の骨にも、強い牽引力がかかります。
「衝撃」と「牽引」の挟み撃ち
柔らかい踵の骨端軟骨は、アキレス腱からの引っ張る力と、地面からの衝撃、そして足底腱膜からの引っ張る力という、三方向からのストレスに常にさらされています。この「衝撃」と「牽引」の複合的な力により、成長途中のデリケートな軟骨組織に微細な損傷や炎症が起き、強い痛みを発生させるのです。これがシーバー病の病態です。
なぜ、「インソール」や「湿布」だけでは不十分なのですか?対症療法の限界と、現場で見る「効果が出にくいケース」
踵の痛みを抱えるお子様に対して、湿布で炎症を鎮め、インソールで踵への衝撃を緩和するというアプローチが一般的です。もちろん、これらは一時的な症状緩和には有効です。
しかし、これらはあくまで「痛みという結果」に対するケア(対症療法)に過ぎません。
当院に来院される中野のサッカー少年の保護者様からも、「インソールを入れた直後は良かったが、練習がハードになるとまた痛くなる」「湿布を貼っていても、根本的に良くなっている気がしない」というリアルな声を、頻繁にお聞きします。
現場の経験則:インソールやマッサージでは届かない「根本原因」
長年の施術経験から、シーバー病の痛みがなかなか改善しない、あるいは再発しやすいお子様には、共通する特徴があります。それは、ただふくらはぎの筋肉が硬い、踵が衝撃を受けている、という単純な問題ではないということです。
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骨格アライメントの崩れ:「ニーイン・トゥーアウト(膝が内に入り、つま先が外を向く)」や「扁平足」といった、下半身の骨格の歪み。これにより、ふくらはぎの筋肉が効率よく働かず、アキレス腱への負担が増大します。扁平足は足底腱膜の過度な緊張を招きます。
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身体の使い方の不全:踵を地面に強く打ち付けるような走り方。骨盤の傾きや体幹の弱さが原因で、下半身全体のクッション機能が低下しています。
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筋膜の癒着:ふくらはぎや足の裏の筋肉だけでなく、太ももや腰、背中の筋膜が癒着を起こし、身体全体の連動性が失われている。
インソールは足裏のクッションにはなりますが、ニーインや体幹の弱さ、筋膜の癒着を直接的に修正するものではありません。湿布は炎症を鎮めますが、骨格が歪んだままであれば、炎症はまた必ず起きます。ふくらはぎのマッサージも、硬くなった原因(骨格の歪みなど)が放置されていれば、すぐに硬さは戻ります。
これが、対症療法の限界であり、当院で見る「効果が出にくいケース」です。踵の痛みを根本から改善し、最短でピッチに復帰するためには、インソールや湿布で誤魔化すのではなく、医学的、運動学的な知見に基づき、下半身全体の骨格アライメントを整え、身体の使い方そのものを変革する必要があります。
踵の痛みは、身体が発しているSOSシグナルです。それは、「練習を休め」というだけでなく、「身体の使い方が間違っている」「骨格が歪んでいる」というメッセージでもあります。このメッセージを正しく受け取り、痛み局所への対症療法を卒業し、身体の不調和を根本から整える。それこそが、あなたが再び中野のピッチで、以前のように駆け巡るための道筋です。

中野のピッチで走るサッカー少年の、踵の痛みを引き起こす「真の犯人」は全身のどこにいるのですか?
それは、硬化した「ふくらはぎ」だけでなく、衝撃吸収をサボっている「股関節」と「足首の可動域制限」にあります。
シーバー病の痛みの局所である踵骨骨端部は、いわば巨大なストレスの「吹き溜まり」です。第一部で解説したアキレス腱や足底腱膜の牽引力が、成長途中のデリケートな軟骨組織を襲います。このメカニズムを、医学的、バイオメカニクス的な視点から、さらに具体的に紐解いていきましょう。なぜ、湿布・安静・マッサージでは、このメカニズムを止めることができないのでしょうか。
医学的見地:対症療法がシーバー病の再発を止められない、論理的証明
整形外科で処方される湿布や、一般的な整骨院で行われる踵周囲のマッサージは、現れている炎症や痛みを一時的に鎮める効果はあります。しかし、これらはアキレス腱を牽引する筋肉の過緊張や、地面からの衝撃を増幅させている骨格の歪みには、1ミリもアプローチできません。
安静にすることは、組織を修復させるために一時的には必要です。しかし、安静期間が長引くと、筋肉は使われないことで豆腐から干し豆腐のようにさらに柔軟性を失い、筋力も低下します。この状態でサッカーに復帰すれば、以前よりもさらに硬く、脆弱になった身体に、以前と同じ巨大な衝撃がかかります。
国家資格保持者としての臨床経験から申し上げれば、これこそが対症療法の限界を示す、身体からの無言の SOS です。画像診断に写らない、身体の機能不全こそが真の発生源です。
バイオメカニクス:痛む踵(結果)と、犯人である上下関節(原因)の明確な切り分け
踵にトドメを刺す、2つの致命的なバイオメカニクス的エラーを、痛む部位(結果)と根本原因に切り分けて解説します。
「被害者」である踵骨骨端部で起きていること
踵の骨は、地面に接地する唯一の部位であり、サッカー動作においては、ダッシュ、踏み込み、ターンといった強烈な衝撃と牽引力の挟み撃ちに遭います。成長軟骨はデリケートであり、このストレスを逃がすことができないと、微細な損傷を繰り返し、痛みを発症します。踵は最終的な「結果」が現れている場所なのです。
「加害者」である上下関節のエラー
踵が悲鳴を上げる前にエネルギーを処理すべき、上下の関節がサボっていることが、真の「原因」です。
1. 原因1:サボる股関節。衝撃吸収不全
サッカーにおける接地衝撃は、本来股関節の強力な筋肉群(大殿筋など)が主体となって吸収すべきです。もし、デスクワークなどの日常生活で股関節が硬くなり、サボり癖がついていると、着地衝撃を処理しきれません。行き場を失った衝撃は、ダイレクトに膝を通り越して踵へと伝わり、骨端軟骨を襲います。
2. 原因2:足首(足関節)の背屈制限。ふくらはぎの過緊張と牽引
ダッシュの繰り返し時、足首は脛の方に曲がる動作を「背屈(はいくつ)」と呼びます。ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)が硬く、足首の背屈可動域が制限されていると、着地衝撃をクッションのように和らげることができません。行き場を失った衝撃は、ダイレクトに膝へと伝わり、アライメントが崩れた状態で腸脛靭帯への負担をさらに増大させます。
あなたが意識しているフォームは、崩れた土台の上の砂上の楼閣
「膝を内に入れないように」「背筋を伸ばして」と、頭で意識してフォームを修正しようとすること自体は決して悪くありません。しかし、股関節が機能せず、足首の可動域が失われている「崩れた土台」の上で、理想的なフォームを実現することは、医学的に見て不可能です。
私たちは、バイオメカニクスの観点から精緻に分析し、どの関節がサボり、どの筋肉がサボった結果として踵が犠牲になっているのかを特定します。崩れた構造を元に戻し、サボっている関節・筋肉を目覚めさせ、健康な身体作りを目指す。それこそが、以前よりも力強く、しなやかに駆け巡るための道筋です。

どうすれば、踵の痛みに怯えず、中野のピッチで以前のように力強くボールを蹴り、ダッシュできるようになるのでしょうか?
踵への負担を分散させる「全身の構造調整」と、過敏になった「神経系の緩和」を同時に行う必要があります。
踵の痛み(シーバー病)は、身体が発しているSOSシグナルです。それは、「練習を休め」というだけでなく、「身体の使い方が間違っている」「骨格が歪んでいる」「神経が過敏になっている」というメッセージでもあります。踵局所へのアプローチ(湿布・マッサージ)は、このメッセージを一時的に遮断するに過ぎず、根本原因は放置されたままです。
当院では、インソールや湿布で誤魔化すのではなく、医学的、運動学的な知見に基づき、以下の3つの専門的アプローチを統合することで、踵に負担をかけない身体へと作り変え、健康な身体作りをサポートします。
当院独自の解決策:3つのアプローチによる全身運動連鎖の再構築
崩れた運動連鎖を構造から再構築し、痛みへの恐怖を軽減し、目標に向かって不安なくトレーニングに打ち込める身体作りを目指す。それこそが、私たちの目指す本当のゴールです。
1. 骨盤・骨格のアプローチ(土台の調整):股関節・足首が働く環境を作る
地面からの衝撃を受け止め、ダッシュの推進力を生み出すのは、本来股関節と足首の役割です。土台である骨盤や骨格のバランスが崩れていると、スムーズな動きが妨げられ、踵にストレスが集中しやすくなります。当院では、国家資格者が生体力学(バイオメカニクス)の考え方に基づき、骨盤・骨格のアライメント(整列)を丁寧に整えていきます。土台を整えることで、股関節や足首が本来持っている動き(衝撃吸収・推進力)を発揮しやすい環境を作り、踵への負担軽減を目指します。
2. 筋膜へのアプローチ(柔軟性の回復):全身の連動性を引き出し、負担を分散させる
ふくらはぎや足の裏の筋肉だけでなく、太ももや腰、背中の「筋膜」の滑走性が低下すると、身体全体の連動性が失われがちになります。当院では、筋膜の滑らかさを取り戻す手技を行うことで、関節の可動域を広げていきます。全身がしなやかに連動する身体を取り戻すことで、特定の部位(踵)に過度な負荷が集中するのを防ぎます。
3. 鍼灸施術・全身調整(コンディションの最適化):長引く違和感と過度な緊張をやわらげる
違和感が長引くと、お身体や神経系が過剰に緊張し、組織の状態にかかわらず「動かすのが怖い」と感じたり、少しの負荷で過剰な防衛反応が起きたりする悪循環に陥ることがあります。当院では、国家資格者による鍼灸施術や丁寧な全身調整で、過剰になった緊張をやわらげ、お身体が抱える負の連鎖へアプローチします。過度な緊張を解きほぐすことで、自然でスムーズな動きの回復を力強くサポートします。
これら3つのアプローチを組み合わせることで、ただ「痛みが消える」というマイナスの解消にとどまらず、身体のポテンシャルを最大限に引き出し、パフォーマンス向上というプラスの未来を手に入れていただくこと。それこそが、私たちの目指す本当のゴールです。
再び中野のピッチで、以前よりも力強く、しなやかに駆け巡る日々。踵を気にせず思い切りシュートを打てる爽快感。レギュラーを奪還し、大事な試合で活躍するお子様の姿。仲間と共に白球を追い、笑顔でプレーする日々。
中野駅北口周辺でシーバー病の踵の痛みでお悩みの皆様へ。テーピングや痛み止めでごごまかす日々に終止符を打ち、私たちと一緒に「怪我に強い、しなやかで力強い身体」を作りませんか? 国家資格者の確かな知識と技術で全力サポートいたします。
まずは当院のWEB予約、またはお電話にて、現在の膝の状態を詳しくお聞かせください。
※シーバー病(踵骨骨端症)の一般的な病態や診療基準については、[日本整形外科学会]も併せてご参照ください。
臨床レポート【10代男子・少年サッカークラブ所属】
■ 来院時の状態と主訴
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患者:11歳男子(小学生サッカークラブ所属)
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主訴:左踵後方と底部の痛み
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状態:ダッシュやジャンプ着地時に踵に痛みがある。整形外科にて「シーバー病(踵骨骨端症)」と診断され、約2ヶ月間の安静を実施。歩行時の痛みが落ち着いたため練習へ復帰したが、全力ダッシュをすると「針で刺されたような痛み」が走る状態。
■ 初診時の問診と動作観察
スパイク着用時の走歩行アライメント、および静的・動的評価を実施。主訴である左踵の局所的な問題にとどまらず、全身の運動連鎖(キネティックチェーン)において特有の動作エラーが確認されました。
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足関節の背屈可動域制限(足首の硬さ)アキレス腱およびふくらはぎ(下腿三頭筋)の強い緊張により、足首を上へ曲げる(背屈)可動域が狭くなっています。これにより、着地時に足関節本来の衝撃吸収機能が十分に発揮されにくい状態でした。
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股関節の屈曲・内旋制限 衝撃吸収の要となる股関節の可動性が低下しており、ダッシュの蹴り出しや着地時の負荷を、踵周辺で過剰に受け止めてしまう代償運動が生じていました。
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バイオメカニクス的考察 痛みが現れているのは、成長期特有の脆弱な踵骨骨端部(かかとの軟骨)ですが、今回負担をかけていた大きな要因は「股関節と足関節がクッションとして十分に機能せず、そのしわ寄せが末端の踵に集中的にかかり続けていたこと」にあると推測されます。局所の安静やインソール等のアプローチのみでは、全身の動作パターンそのものの変化には至りにくいため、スポーツ復帰時の着地衝撃に耐えきれず、痛みを繰り返しやすい状態になっていたと考えられます。
※動作のクセや痛みの誘発要因、および必要なアプローチには個人差があるため、詳細な全身評価に基づいた段階的な介入が必要です。
■ 施術方針とアプローチ
成長期の骨・軟膏組織への過度な負荷を避け、踵にかかる物理的ストレスを全身に分散させるオーダーメイド施術を実施。
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股関節・骨盤周囲のアプローチ:骨盤のアライメントを整え、股関節がスムーズに屈曲・旋回して衝撃を吸収できる環境を形成。
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足関節および下腿・足底筋膜のリリース:ふくらはぎから足裏にかけての筋膜の滑走性を向上させ(筋膜リリース)、足首本来の背屈可動域を確保。
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動作パターンの再教育: 地面からの衝撃を全身で分散する動的フォームへのアライメント調整。
■ 経過と変化の推移
今回のケースでは、かかと(アキレス腱)への牽引ストレスを段階的に和らげることで、3回目の施術以降に「つま先立ちで痛みをかばう動作(代償動作)」が減少し、踵をしっかり接地してスムーズに走れる状態へと変化が見られました。
患部の状態を確認しながら徐々に負荷を上げ、5回目の施術段階でチーム練習へ復帰。全力ダッシュや急なカットイン動作といった負担のかかる動きを繰り返しても、踵の痛みを意識せずプレーできる場面が増えていきました。
■ 考察とまとめ
本症例は、踵の成長軟骨という末端部に痛みが現れていたものの、そこに過度な負荷をかけていた構造的な要因として「股関節の機能低下」と「足関節の可動域(背屈)制限」が見受けられました。
局所の安静や固定だけでは競技復帰後に再発リスクを伴いやすい成長期のスポーツ障害において、痛む患部だけでなく「なぜそこへ牽引力や着地の衝撃が集中してしまうのか」という全身の運動連鎖(キネティックチェーン)に着目し、身体全体のバランスを整えていくアプローチの重要性を示す一例です。
※成長期のお身体の状態や痛みの誘因には個人差があるため、お子様お一人おひとりに合わせた事前の詳細な全身評価が必要となります。
【この記事の執筆者】スポルト鍼灸整骨院 中野店院長

大石 泰範(おおいし やすのり)
保有資格:厚生労働大臣認可/柔道整復師(国家資格)
臨床経験:29年(延べ8万人以上の施術実績)
得意な施術:「スポーツ外傷・障害」、「ストレートネック」「首・肩の痛み」、またそれらに伴う頭痛への施術を得意としています。
ご挨拶:地域の皆様の痛みに寄り添い、根本改善を目指す施術を行っています。どこに行っても良くならなかったお身体の不調、ぜひ一度ご相談ください。
《※本記事はスポルト鍼灸整骨院総院長 / 川田英雄(厚生労働大臣認可 : 柔道整復師)が監修しています。》

















