手足のシビレ

携帯を使っていると指が痺れる…
髪を乾かす際に手が痺れる…
最近腕に力が入らない…
歩いているとよく躓く…
階段で足が上がりにくい…

「手足のシビレ」の原因と症状 | 中野の整骨院「スポルト鍼灸整骨院中野店」

手足のシビレは、日常生活において多くの人が経験する不快な症状です。このシビレの原因やメカニズムを詳しく理解することで、適切な対処方法を見つけることができます。

手に向かう神経は、頚椎から出て腕神経叢を形成し、首の斜角筋の間を通り、鎖骨下から腕、肘、手首、そして指先へと繋がっています。この神経経路のどこかで圧迫が起こると、シビレが生じることがあります。特に、首の斜角筋周辺、鎖骨下、肘、手首での圧迫が主な原因です。

首回りでは、変形性頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアが原因となることがあります。これらの疾患では、頚椎の変形や椎間板の突出により、神経が圧迫され、手足のシビレが発生します。頚椎椎間板ヘルニアは、髄核が椎間板を突き破り神経を圧迫するため、激しい痛みとシビレを引き起こします。

鎖骨下での圧迫は、特に胸郭出口症候群として知られており、鎖骨と第一肋骨の間の隙間が狭くなることで、神経や血管が圧迫される状態です。なで肩の女性に多く見られ、肩の下がりが神経圧迫を助長し、上肢全体にシビレが広がります。

肘での神経圧迫としては、肘部管症候群が知られています。これは、肘の内側で尺骨神経が圧迫されることで、手や指にシビレが生じる状態です。パソコン作業などで肘を頻繁に使う人に多く見られます。

手首での圧迫は、手根管症候群として現れます。これは、手根管内で正中神経が圧迫されることで生じ、パソコン作業や手の酷使、怪我などが原因です。女性の場合、妊娠や更年期によるホルモンバランスの変化がシビレを引き起こすこともあります。

足のシビレは大きく二種類に分類されます。血管が圧迫される「血管性のシビレ」と、神経が直接圧迫される「神経性のシビレ」です。

血管性のシビレは、血管が圧迫されることで神経への血流が阻害され、血流不足によるシビレや痛みが発生します。

一方、神経性のシビレは、圧迫や損傷など神経自体の異常によって起こります。腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛がその代表例です。腰椎椎間板ヘルニアでは、椎間板の突出が神経を圧迫し、足にシビレや痛みを引き起こします。

手足のシビレは、日常生活に大きな影響を与えます。早期に専門家に相談し、適切な診断と治療を受けることが重要です。

「手足のシビレ」改善のための3つの選択肢 | 中野の整骨院「スポルト鍼灸整骨院中野店」

「手足のシビレ」改善のための選択肢は、大きく分けて3つあります。

自宅でのセルフケア

手足のシビレを改善するための自宅でできるセルフケアには、ストレッチやマッサージが効果的です。

まず、手首や足首のストレッチを行い、関節の可動域を広げましょう。特に手根管症候群や肘部管症候群に悩む場合、手首の屈伸や回旋運動が効果的です。

次に、温熱療法もシビレの軽減に役立ちます。温かいタオルや温水に浸けた布で患部を温めることで、血行を促進し、神経の圧迫を和らげます。さらに、筋肉の緊張をほぐすために軽いマッサージを取り入れると良いでしょう。例えば、足の裏をゴルフボールで転がすと、足底筋膜の緊張を緩和し、神経圧迫を軽減します。

また、適度な運動も重要です。ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動は、全身の血流を改善し、シビレを軽減する効果があります。最後に、良い姿勢を保つこともシビレの予防には欠かせません。デスクワーク中は、正しい姿勢を意識し、定期的に休憩を取ってストレッチを行いましょう。

シビレがひどい場合は鎮痛剤を使用することも考えられますが、自己判断での使用は避け、医師の指示に従ってください。

また、間違った知識や方法でのセルフケアは、反って状態を悪化させる場合もあります。症状が続く場合は、医師や専門家に相談し、症状が悪化する前に適切な治療を受けることが重要です。

整形外科を受診する

整形外科における「手足のシビレ」の治療は、まず正確な診断から始まります。診断には、レントゲンやMRI、神経伝導速度検査などが用いられ、シビレの原因を特定します。

治療方法としては、薬物療法、理学療法、そして必要に応じて手術が行われます。

薬物療法では、非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）や神経痛治療薬（プレガバリン、ガバペンチンなど）が用いられ、痛みと炎症を軽減します。また、ビタミンB12の補給も神経の修復に役立ちます。

理学療法では、筋肉の強化や柔軟性の向上を目的とした運動療法が行われ、神経圧迫を和らげるためのストレッチや姿勢矯正が推奨されます。特に、腰椎椎間板ヘルニアや頚椎症に対しては、牽引療法や温熱療法が効果的です。

手術が必要な場合は、圧迫されている神経を解放するための減圧手術や、椎間板ヘルニアの摘出手術が行われます。

しかし、薬物療法は対症療法であり、根本的な解決には至りません。1分でも早く痛みを止めたいという場合には有効ですが、痛みを引き起こした原因が改善される訳ではありません。

痛みが引いても、また再発しやすいという点には留意するべきです。

また、原因のハッキリしない症状に対しては、痛み止めが処方されて、あとは経過を観るという保存療法が整形外科での基本的なアプローチです。

整骨院での治療を選択する

整骨院では、「手足のシビレ」に対する治療に多角的なアプローチを行います。

まず、骨盤矯正による姿勢の改善が重要です。骨盤や背骨の歪みが神経圧迫を引き起こし、シビレを生じることがあるため、これを正すことで症状の軽減を図ります。

また、手技療法やストレッチも有効です。特に、筋肉の緊張をほぐし、神経の圧迫を和らげるために、マッサージや関節の調整を行います。

さらに、鍼灸治療はシビレの改善に大きな効果を発揮します。鍼治療では、ツボと呼ばれる特定の点に細い鍼を刺すことで、神経伝達を正常化し、血流を促進します。これにより、神経の圧迫が緩和され、シビレが軽減されます。灸治療では、艾（もぐさ）を燃焼させた温熱刺激を用いて、血行を改善し、筋肉の緊張をほぐします。特に、坐骨神経痛や手根管症候群など、特定の神経障害に対して効果的です。

整骨院での治療は、患者一人一人の症状や状態に合わせて最適な方法を組み合わせ、根本的な原因を取り除くことを目指しています。これにより、シビレの症状を改善し、日常生活の質を向上させることが期待できます。

整骨院で行われる治療の留意点としては、整骨院では手技が中心として行われるため、施術者によって治療技術や知識にバラつきがあるという点です。

正しい理論やエビデンスに基づいた効果的な手技が行われているか、見極める必要があるかも知れません。

どのような治療理念に基づいて、どのような治療を行っている整骨院を選択するか？が重要になります。