交通事故治療の注意点〈中野の整骨院「スポルト鍼灸整骨院」〉
2023年11月8日
交通事故治療を受ける際の注意点
こんにちは。中野の整骨院「スポルト鍼灸整骨院」です。
交通事故治療において、整骨院への通院は一つの選択肢となりますが、適切な治療を受けるために、いくつかの注意点があります。
交通事故に遭遇した際、事故直後から治療に関する選択を迫られるため、以下のポイントに注意して下さい。
まず最初に整形外科を受診する
事故直後、まず最初に整形外科などの専門病院を受診することが重要です。
なぜなら、事故によって負傷した箇所について、医師の専門的な診断が必要だからです。医師はどのような損傷が発生しているのかを確認し、適切な治療法を提案してくれます。
特に、骨折や脱臼の場合、柔道整復師は原則的に施術してはいけません(柔道整復師法17条)。応急手当を行う場合を除いて、医師の指導のもとに治療を受ける必要があります。
この段階で整形外科や専門医の診断を受けることで、適切な治療計画を立てる基盤ができます。
医師の同意を取る
整骨院での治療を希望する場合、まずは医師の同意を取ることが望ましいです。
ただし、医師から整骨院での治療を指示することは稀です。医師が自身の診療範囲から外れた治療が行われることを避けたいためです。
医師からの指示が難しい場合でも、許可を得ることは可能です。
整骨院での施術について、医師から許可を得ている場合、治療の必要性や有効性の検討において有利となります。許可を取得した場合、できるだけ許可内容をカルテに記載してもらうと良いでしょう。
ただし、医師によっては整骨院での通院を認めない場合もあります。このような場合、整骨院での治療費用が認められにくくなる可能性があるため、検討事項として転院を検討することも重要です。
保険会社への報告
医師の許可を取得し、整骨院での治療を受ける場合、保険会社に対して通院の旨と整骨院の情報を報告する必要があります。
事前に報告することで、保険会社は整骨院での治療を含めて一括で対応できる状態となります。
一方、事後に報告すると、保険会社が治療費用を支払わないといったリスクもあるため、必ず事前に報告することが重要です。報告漏れは被害者にとって不利な状況を招く可能性もあります。
病院と整骨院を並行して通院する
整骨院での治療を受ける際、病院での通院も並行して行うことが重要です。
病院での定期的な診察を受けることで、医師による専門的な診断を受け、治療の進行状況や方向性を確認できます。
また、保険会社によっては、整骨院と病院の並行通院を行っていない場合、一括対応を打ち切ることがあります。病院には最低でも月1〜2回は通院することが望ましいでしょう。
病院での診察を怠ると後遺障害診断書の取得が難しくなる可能性もあるため、整骨院と病院の並行通院を継続することが重要です。
また、整形外科への通院頻度が低い場合、自賠責保険で後遺障害が認定されないリスクもあるため、細心の注意が必要です。
交通事故治療において、整骨院での治療は有効な手段ですが、適切な対応が必要です。医師の許可を得て、整骨院と病院を並行して通院し、保険会社への事前報告を怠らないようにしましょう。