カッピング(吸角治療)をご存じですか?〈スポルト鍼灸整骨院 中野店〉

2023年07月7日

カッピングによる治療の効果とメカニズム

こんにちは皆さん、スポルト鍼灸整骨院です。

今回のブログでは「カッピングによる治療(吸角治療)」についてお話しします。カッピングは、古くから伝わる治療法であり、その効果とメカニズムについて深く探求してみましょう。

 

 

カッピングとは何か?

カッピングは、吸引力を利用して皮膚や筋肉に働きかける治療法です。ガラスやプラスチック製のカップを皮膚に密着させ、内部の空気を抜くことでカップと皮膚の間に真空状態を作り出します。

これにより、局所的な血流やリンパの流れを促進し、筋肉の緊張を緩和する効果が期待されます。

 

カッピングの効果とは?

1.血行促進と代謝向上

カッピングによる吸引は、血管を拡張させる効果があります。これにより、血液や酸素の供給が増え、局所的な血行が促進されます。

また、代謝が活発になることで老廃物の排出も促進されます。その結果、筋肉の緊張や疲労の緩和、組織の修復が期待できます。

 

2.筋肉の緊張緩和と痛みの軽減

カッピングによる吸引は、筋肉の深部まで働きかけることができます。吸引によって筋肉が引き上げられることで、筋緊張が解消されます。

また、局所的な血流の増加によって炎症物質の排出が促進され、痛みの緩和にも寄与します。痛みやコリを抱える方にとって、カッピングは有効な治療法となるでしょう。

 

3.筋膜の柔軟性向上

カッピングは筋膜にも働きかける効果があります。

筋膜は筋肉を覆っている結合組織であり、柔軟性が低下すると運動制限や痛みの原因になることがあります。カッピングによって筋膜が伸ばされ、柔軟性が向上することで、身体の動きがスムーズになるとされています。

 

カッピングのメカニズムを理解する

カッピングの効果を理解するためには、そのメカニズムについても知る必要があります。

 

1.血行促進とリンパの流れ

カッピングによる吸引によって、局所的な血管が拡張し血流が増加します。この血行促進により、栄養や酸素が組織に運ばれ、老廃物が排出されます。

さらに、リンパの流れも活発化することで、免疫機能の向上や浮腫の軽減にも寄与します。

 

2.筋肉の緊張緩和と筋膜の伸展

カッピングによる吸引は、筋肉と筋膜に働きかけます。吸引によって筋肉が引き上げられ、緊張が緩和されます。

また、筋膜の伸展によって筋肉の可動域が広がり、柔軟性が向上します。これにより、姿勢の改善や運動パフォーマンスの向上が期待できます。

 

3.痛みの軽減と神経の興奮抑制

カッピングによる吸引によって、痛みを感じる神経終末に圧力がかかります。これにより、神経の興奮が抑制され、痛みの軽減が期待できます。

さらに、カッピングによる刺激は鎮静効果ももたらし、リラックスやストレスの軽減にも寄与します。

 

まとめ

カッピングは、血行促進や筋肉の緊張緩和、痛みの軽減など、様々な効果が期待できる治療法です。

そのメカニズムも、血行促進やリンパの流れの活性化、筋肉や筋膜への働きかけなど、複数の要素が絡み合っています。カッピングは安全で非侵襲的な治療法であり、様々な症状に対して効果を発揮します。

しかし、個々の状態に応じた適切な施術方法や回数を選ぶことが重要です。

 

整骨院でのカッピング治療は、痛みやコリの改善、姿勢の改善、スポーツパフォーマンスの向上など、幅広い目的に活用されています。

ただし、注意点として、カッピング後に一時的なあざや赤みが現れることがありますが、これは正常な反応であり、通常数日から数週間で自然に消えます。

 

カッピングは古くから使われている治療法であり、その効果とメカニズムは科学的にも裏付けられています。しかしながら、個々の症状や体質によって効果や感じ方は異なる場合もあります。

そのため、カッピング治療を受ける際には、信頼できる専門家の指導を受けることをおすすめします。

私たちスポルト鍼灸整骨院では、カッピングを含む様々な治療法を提供しています。

ぜひ一度、カッピング治療の効果を体感してみてください。お気軽にご相談ください。

 

 

カッピングの歴史と文化的背景

前項では「カッピングによる治療の効果とメカニズム」についてお話ししました。次にカッピングの歴史と文化的背景について探ってみましょう。

カッピングは、古代エジプトや中国など、さまざまな文化圏で古くから行われてきた治療法です。歴史を通じて、人々はカッピングの効果を信じ、体のバランスを整えるために利用してきました。

 

古代エジプト

古代エジプトでは、カッピングが医療の一環として行われていました。エジプトの壁画やパピルスには、カッピングの描写が見られます。

カッピングは、病気や痛みの治療だけでなく、身体の浄化や精神的な浄化にも利用されていました。

 

中  

中国でも、紀元前の時代からカッピングが行われてきました。古代の医書である『黄帝内経』には、カッピングの方法や効果についての記述があります。

中国では、カッピングは気血の流れを促進し、病気や痛みを治療する方法として重要な位置を占めていました。

 

アラビア

アラビアでは、カッピングが伝統的な治療法として広く行われていました。アラビア医学の文献には、カッピングに関する詳細な説明が含まれており、さまざまな病気や不調の治療に使用されていました。

 

現代のカッピング

現代のカッピングは、伝統的な方法に基づいて行われることもありますが、新しい技術や材料も導入されています。ガラスやプラスチック製のカップだけでなく、シリコンやバキュームポンプを使用するカッピングセットもあります。

また、カッピングは東洋医学だけでなく、西洋の医学でも注目されています。研究により、カッピングの血行促進や筋肉の緊張緩和効果が科学的に裏付けられています。

 

まとめ

カッピングは、古代から現代まで様々な文化で行われてきた治療法です。

エジプト、中国、アラビアなど、各地の医学や文化に取り入れられ、その効果が広く信じられてきました。現代でも、カッピングは健康や美容の分野で注目を集めています。

スポルト鍼灸整骨院でも、歴史や文化に根付いたカッピングを活用し、患者様の健康に貢献しています。

古くから受け継がれてきた知識と現代の科学的な知見を組み合わせ、最良の治療を提供できるよう努めています。

カッピングは古くても、現代でも、私たちの健康とバランスを整えるための貴重な手段です。カッピングの効果と歴史を知り、その恩恵を享受しましょう。